黙示録3

 講師は完全に生き絶え、ミンチ状態に近かった。男たちは「こういう場合は、いつも殴り殺しだ」と口々に語った。名誉が守られたことに安堵していた。村の役人や組合の職員は、すでに知らぬ顔を決めて姿を消していた。車も運転手もいなかった。マキリの男は、妻の髪をつかんで死体の回りを引きずり、押し倒して犯した。女は屈辱の涙を流しながら声をあげた。女たちは、下卑た笑いで応えた。一連の儀式を見届けた村長は、満足したように「一同この日を忘れてはなるまいぞ」と語り、それを機に村びとは三々五々帰っていった。