ガニ子と玉子

 毎朝見かけた玉子に代わってガニ子がホームに現れた。彼女は、いわゆる独身OLなのだが、バンツをはくことはなく、スカート派だった。背は高く足はすらっと伸びていたが、ガニ股で纏足の中国女のようにトンガっていた。バッグと袋を持ち、腕を組んで歩く彼女は、スカートから細くて曲がった棒が出ているように見えた。